「私が求めたのは繰り返しに耐えられる音楽的な笑いだったんです。」これは YMO の結成40年周年を記念して再リリースされる事になった「増殖」というアルバムについてインタヴューされた時の桑原茂一氏の言葉。
「増殖」はたしかに何度聴いても面白かった。コントのような短いドラマと音楽が交互に配置されたその風変わりな LP が発売された当時、僕は高校二年だった。そしてアっという間に僕も友人たちもその独特の毒と皮肉とエロとニューウェーブの混ざり合った世界にドップリハマった。
その「増殖」がキッカケとなって、桑原茂一率いるスネークマンショーの存在が知れ渡り、その後スネークマンショー名義の LP が何枚もリリースされた。僕らは新しい LP が出るたびに、それをカセットに入れて何度も何度も聴いた。そして事あるごとに「いいものもある!わるいものもある!」「これー なんですか?」などとモノマネをし合い、他愛なく笑った。
僕は「増殖」やスネークマンショー、ラジオパラノイアなどの音世界を体験する中で、選曲の魅力、曲順や曲間の大切さ、編集の可能性に気づき、自らも高校卒業後にミニFMの番組を作り始めた。途中何年かブランクはあったものの、気づけばあれから40年近く、50代半ばになった今も性懲りもなく似たような事を続けている。もしあのとき桑原茂一という天才に出会っていなかったら、僕の人生は全然違ったものになっていたかも知れない。
「増殖」はたしかに何度聴いても面白かった。コントのような短いドラマと音楽が交互に配置されたその風変わりな LP が発売された当時、僕は高校二年だった。そしてアっという間に僕も友人たちもその独特の毒と皮肉とエロとニューウェーブの混ざり合った世界にドップリハマった。
その「増殖」がキッカケとなって、桑原茂一率いるスネークマンショーの存在が知れ渡り、その後スネークマンショー名義の LP が何枚もリリースされた。僕らは新しい LP が出るたびに、それをカセットに入れて何度も何度も聴いた。そして事あるごとに「いいものもある!わるいものもある!」「これー なんですか?」などとモノマネをし合い、他愛なく笑った。
僕は「増殖」やスネークマンショー、ラジオパラノイアなどの音世界を体験する中で、選曲の魅力、曲順や曲間の大切さ、編集の可能性に気づき、自らも高校卒業後にミニFMの番組を作り始めた。途中何年かブランクはあったものの、気づけばあれから40年近く、50代半ばになった今も性懲りもなく似たような事を続けている。もしあのとき桑原茂一という天才に出会っていなかったら、僕の人生は全然違ったものになっていたかも知れない。
円盤持ってましたよ。YMOのほとんど購入した様に思います。確かにはまりました。
返信削除さすが同世代!
削除僕は YMO 以外にも聴きたいレコードがあり過ぎたので、もっぱらレンタルレコード屋のお世話になっていましたが、頭は一時期テクノカットでした(笑)