絵本 化鳥

 僕が京都から帰るタイミングを計ったように 京都から本が届いた。いや正確には京都から届いたワケじゃないんだけど 僕の中でこの本はやっぱり「Made in Kyoto」なんだな。金沢出身の泉鏡花の作品に 京都在住のkobouzuさんが絵をつけた「絵本 化鳥(けちょう)」。でもホントは「話に絵をつけた」とか言いたくないんだよなぁ。だってストーリーが絵を引っ張ってるわけでもないし 絵がストーリーを捕捉しているわけでもなく 装丁も含めたすべての要素が渾然一体となって「絵本 化鳥」という作品が成り立っているんだから。

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 絵はkobouzuさんこと中川学氏がお描きになっていて 装丁は今年の夏に神戸でお会いした泉屋さんが担当なさっている。も〜ホントに とにかくチンケな言葉で説明するのがまどろっこしいほど凄まじく素敵な本だ。もし本屋さんで見かけたら是非手にとって見ていただきたい。この本は実物を手に取らないと本当の良さがわからない。目と手で 右脳と左脳で味わう本だ。もし本屋さんになかったら 騙されたと思って取り寄せてもらおう。待ちきれなければAmazonでポチッてもいい。

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なんと贅沢な装丁なんでしょう

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カバーを外すとガラッと雰囲気が変わる

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この質感は実にkobouzuさんらしい

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信じられる? これがイラレで描かれた絵だなんて

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あたくし最初の1ページで圧倒されました

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この紙の肌合いがたまらないんですよ

 この本の関係者でもない僕が 写真まで使って 本の中身をここで紹介しちゃうのは もしかしたら「ヒゲさんそれはちょっとマズいです」って言われてしまうような事なのかも知れないけど ごめん 今回だけは見逃して! ホントはもっと紹介したいところをグッと我慢してこれだけに抑えたんだから(笑)

 あ そうそう この絵本に使われた絵の原画展が金沢の「泉鏡花記念館」で12月まで行なわれてます。そして 11月14〜18日には同じく金沢で「第5回金沢泉鏡花フェスティバル」が開かれます。ここではなんと「化鳥」をアニメイションで観る事ができるんだとか。しかも今回kobouzuさんの絵をアニメ化したのが 優作こと青木香嬢だって言うから驚くじゃありませんか! う〜む いま金沢が熱い‥‥

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