海鳥/Seawind(1980年)

 最初にこのアルバムを聴いたのは確か高校生の頃。当時は日本もアメリカも空前のフュージョン・ブームで もともとブラック・コンテンポラリー系ばっかし聴いていた僕もこのブームには片尻乗っけていた。

 同じく当時流行っていたA.O.R.やブラック・コンテンポラリーの流れをくんだ 爽やか系やダンサブル系。ジャズやロックの流れをくんだ 難解系や技巧系など 一口に「フュージョン」と言っても実に多様なスタイルがひしめき合っていた。

R0014032.jpg

 このSeawindというバンド 名前からも判るように「爽やか系」である。特徴は何たって紅一点ポーリン・ウィルソンの歯切れの良いヴォーカルと切れの良いホーン。そしてそのホーン・セクションの要は泣く子も黙るジェリー・ヘイ先生。このアルバムが出た頃には既に正式メンバーではなくなっていたようだが 彼は元々このバンドのメンバーであった。そしてこの「海鳥」というアルバムは 僕の大好きなキーボーディスト ジョージ・デュークがプロデュースを担当している。

 実はこのアルバム 今もうちのレコード棚にアナログ盤が眠っているのだが「iTunes Storeで買えるものなら買い直したい。それが叶わなければCDで」とずっと思っていた。しかし待てど暮らせどなかなかデジタル化もCD化もされず 諦めかけていたのだが‥‥先日Amazonから「CDになっとるよ。買わんの?」というメールが届き「おいおい CDなっとるんか そーゆー事は早う言ってくれなあかんやんか」と慌てて注文。長年の願いが叶って手元に届いたCD 以来2日間こればっか聴いとります。



コメント