初めての新幹線

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 思えば僕が生まれて初めて新幹線に乗ったのも1970年。家族で大阪万博へ行った時だった。今では流体力学を極限まで追求し 地を這うようなデザインの新幹線だが 当時は今に比べれば随分ホノボノとした愛嬌たっぷりの団子っ鼻だった。しかしまだローカル線には蒸気機関車が走っていた時代。その頃の子供に未来を感じさせるには充分過ぎる程クールなデザインだった。そして何より「ビュッフェ」という夢のような空間があった。

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 当時僕は「ビュッフェに行きたい」と親にせがんだらしい。しかし「そんなもん行かんでええ」という親父の一言で夢は夢のまま終わった。子供を連れて車輌を移るのが面倒だったのか それとも余計な出費を渋ったのか‥‥今まではそんな風に思っていた。しかしよく考えてみると 当時の父は今の僕より10歳も若く しかも父にとっても恐らくその時が「初めての新幹線」だったはず。きっと父は緊張していたんだ。おまけにビュッフェなどと言うハイカラな世界に息子を連れて行けば田舎っぺ丸出し。父親の威厳が失墜する危険性は高い。ま これはあくまでも想像だけど きっとそんなにハズレてないと思う。

コメント

  1. やっぱいいなぁ
    新幹線は0系か500系に限る!

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  2. 【hanabishiさんへ】
    なるほど あの初代団子っ鼻が0系なんですね。
    そういえば最近はカモノハシみたいなのが主流ですね。
    しかし驚くのは 駅のホームに立って新幹線が通過するのを見送る時なんかでも ほとんど風圧を感じないんですよね。やはり昔と比べると空気力学的な完成度はビックリするほど上がってるんでしょうね。

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  3. そうみたいです。
    カモノハシ系は空力でああなったとか。
    トンネル入るときも結構重要みたい。

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  4. 【hanabishiさんへ】
    つい「より鋭角的で直線的な方が空気抵抗は低くなる」と思い込んでしまいがちですが あんな丸みを帯びた有機的な形の方が効率がいいとは‥‥う~む なかなか奥が深いですね。
    でも最近ネットで世界最速を狙う自動車の写真を見ましたが あれは直線的で鋭角的だったなぁ‥‥う~む どっちがいいとは一概に言えないのか‥‥やはり奥が深い事には違いないですね。

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