お披露目

 発表当時から気になってはいたけど、お世辞にもコストパフォーマンスが良いとは思えず二の足を踏み、一時はNikonかCanonのデジイチに的を絞って腰を上げかけていたのに、最後の最後でコロッと宗旨替え。このあたり実に僕らしいと言えば僕らしい。しかし、まさか50mm単焦点の世界に飛び込む事になろうとは‥‥我ながら予想外の展開。

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 僕のメインのカメラであるGXと比べてみると、サイズ的には「ちょっと背が高いね」程度の違いだが、手にした時の重量感はまったく違う。本体とレンズユニットを別々に持った時にはそれほど感じなかったが、いざ合体させてみると「なんじゃこりゃ」ってほど重い。分厚い鉄の板でも仕込んであるのか? ってぐらいに。

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 グリップの幅はGXとほぼ同じだし、厚みが増した分握り安くなってなきゃいけないのだが、背面の液晶画面が大きくなったおかげで、右手の親指がちょっと窮屈。ま、逆に言えばGXのグリップが飛び抜けて良すぎるのだ。比べる相手が悪かった。すまぬ。

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 レンズユニット装着時のカチッは結構気持ちいい。装着後のガタツキは皆無。完全に一体化する。レンズ先端からはレンズフードが延びる。指でつまんで引っ張り出してやるだけだ。ちなみにレンズキャップはレンズフードを格納した状態でないと装着できない。
 フォーカスリングを回せば手動でのピント合わせも可能だ。このリングが結構重い。Nikon D50に付けている純正ズームのフォーカスリングがスカスカスルスルの頼りない物だったので、こいつの重厚で粘着質な感触には好感が持てる。しかし、かなりいっぱい回さないとピントが合わないので骨が折れる。

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 GXの電源スイッチはボタン式だったが、GXRはスライド式。これによってポケットやカバンの中で間違ってスイッチが入ってしまう可能性は低くなったと言える。そして、撮影モードのダイヤルにも同じような安心設計が施されている。ダイヤル前方にロックボタンが備わった事で「知らぬ間にモードが変わってた」なんて事が起こらなくなる。実は僕、GXで何度もこの失敗をやっている。

 とまぁ、大まかに印象を書いてみた。ぶっちゃけ良い所ばかりではない。でも僕はソレもコレも全部引き受ける覚悟でこいつを選んだ。ピンと来ちゃったもんはしょーがない。カメラなんてもんは所詮道具である。それはわかっている。けど僕はこいつに道具以上の何かを期待している。僕に「今まで撮った事もない写真」を撮らせてくれる魔法のような何かを。
最後に僕の背中を強く押したブログ「まひやんが行く!


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