嫌われ松子の一生

 サイケデリックでキッチュでコメディータッチ。で、ありながら、おっそろしく不幸。裏を返せば、もっのすごく不幸なのに、徹底的にポップ。僕が今まで観た映画の中で、あえてテイストの似た作品をあげるならば「ガープの世界」「ホテルニューハンプシャー」など、一連のジョン・アーヴィング作品を映画化したもの。映像的には「アメリ」あたり‥‥かな?

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 しかし彼女にこんな演技を要求する監督も凄いが、それに対してまったく出し惜しみする事なく応えてしまえる中谷美紀って役者も凄いなぁ。美人女優にこんな事されたんじゃ、お笑いの人が何をやっても敵わない。そう言えばこの作品にはお笑い芸人が多数登場するけど、どの人も浮くことなく、しっかりストーリーに馴染んでいたのには感心した。

 この作品はあら筋とか、いい加減なレヴューとかに目を通さず、先入観ゼロで観ていただきたい。ただ、ドメスティック・ヴァイオレンスが多く描かれているので、そういったものに敏感な人はご注意いただきたい。「殴られても殺されてもいい。1人でいるよりマシ」あぁ‥‥いるよなぁ「よりによってなんでいつもそんな男とばかりくっつくんだ?」って言われてる女性。とりあえず僕にとってこの作品は、決して後味は悪くないんだけど、ちょっとヘヴィーだったな。




コメント

  1. はい。ヘヴィーでした。
    子供が間違って見ないよう、パスワードもかけましたw
    なんかすごかった。

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  2. 【hanabishiさんへ】
    あ、hanabishiさんもご覧になったんですね。
    観た直後はかなりズドーンと重い気持ちになりましたが、ちょっと時間をおいたら「何度か観たくなる作品だな」と思えてきました。
    ��本スジの通った世界観が丹念に作られていて、ミュージカル映画としてもとてもよくできていると思います。
    でも、たしかに子供は観ない方がいいかも知れませんね(笑)

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