Tune-in

 音楽ネタが3つ続きますが、今回は2つ前のエントリーにも登場した「finetune」から派生したユニークで画期的なサービス「Tune-in」をご紹介します。

 「自分の好きな曲を、誰かに聴いてもらいたい」という欲求って、誰の中にも多かれ少なかれあると思うんだけど、ほら、あなたもやった事あるでしょ? せっせとマイテープを作って誰かにプレゼントしたり(え~俗に「クリスタルアイズ」などと呼ばれてるアレです…笑)、クルマに友人や彼女を乗せた時にさりげなくお気に入りの音楽をかけて、自分のセンスをアピールしてみたり、それが高じてミニFM局を始めてみたり、しまいにゃポッドキャストに手を出してみたり‥‥ってまんまワシの事じゃないか(笑)

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 簡単に言えば「Tune-in」は、そんな願望が叶えられるサービス。自分のお気に入りを聴かせる事もできるし、誰かのお気に入りを聴く事もできる。しかも「リアルタイムで!」‥‥はい、ここ重要です。赤ペンでアンダーライン引いとくように! つまり誰かが「今」聴いてる曲を「今」聴く事ができ、自分が「今」聴いてる曲を「今」聴かせる事ができるわけ。この「同時体験が可能」ってところが「Tune-in」のキモですな。

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 これ、聴くだけならアカウントは必要なし。Tune-inにアクセスすると現在公開中を示す緑のタイルが並んでるので、どれでも好きなタイルにマウスを持って行けば、その人が今聴いてる曲が自動的に流れ出します。で、その人の選曲に興味を持ったらそのままクリックしてその人の部屋に入り、改めて「Listen」をクリックすればオッケー。

 で「自分の聴いてる曲も公開したい」と思ったらアカウントを取って、専用のアプリケイションをダウンロード&インストールします。

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 これ、どんなアプリかと言うと「iTunesとTune-inの橋渡しをするソフト」でして、つまりiTunesで再生中の音楽がそのまんまネットの向こう側に送信されるワケですな。ファイル共有に関しては、過去に逮捕者が出たりした事もありますし「これって合法なの?」と、なんだかちょっと心配になったりしますが、ローカル上にある音声データがそのまんまネット上に流出するわけではなく、ミュージシャンとか曲名とかのデータだけをTune-inに送り、その情報をfinetune内にある音楽データと照合して、該当する曲が見つかったらそれを流す。という仕組み‥‥だと思います。えー、実のところ僕もまだよくわかってなかったりしますので、試してみる方は自己責任でお願いします。

 ちなみに僕が今聴いてる曲の公開ページはコチラ。ま、滅多に公開してる事はないと思うけど、運がよければヒゲの「今」を覗き見‥‥っていうか覗き聴き? できるかも。

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 しかし、残念ながらfinetuneにしても、それから派生したこのTune-inにしても、jangoや前回ご紹介したGroovesharkにしても、基本的には洋楽オンリーでして、日本の曲はほぼ「蚊帳の外」的状況にあります。ま、坂本 九とかパフィーとか宇多田ヒカルとかMISIAとかピチカートファイブとか‥‥日本国外で発売された事のある曲なら邦楽であってもリストに入ってる場合がありますが。いつになったら日本はこの音楽的鎖国を解き、世界に飛び出す事ができるのやら‥‥著作権管理団体様のより柔軟でオープンな対応が待たれます。いや、ホントは待ってるだけじゃダメなんだけど‥‥

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