Jackie Brown

Jackie Brown2.jpg この映画のサウンド・トラックは、ここ何年か僕の愛聴盤だったのに、肝心の映画は観た事がなくって、ずーっと「いつかは…」と思ってたけど、やっと観れましたわ。クエンティン・タランティーノの「Jackie Brown」。

 面白かった~! タランティーノは白人なのに、どうしてこれほどまでに黒人音楽に精通してるんだ? 僕とカブリまくりの選曲センスじゃないか。あ、そう言えば僕も黒人じゃなかった(笑)でもやっぱりあれなんですよ。僕もタランティーノも昭和38年生まれなわけで、国は違えど同じ時代を通過してるわけで、その辺のシンパシーっつうの? ビンビン伝わって来るわけで。

Jackie Brown.jpg もーねー、オープニングのBobby Womackでいきなりテンションのスイッチ・オン!。そしてBrothers Johnsonの「Strawberry Letter 23」でゾクゾク~っと来て、Randy Crawfordの「Street Life」でウヒョー!っとなって、Minnie Ripertonの「Inside My Love」で得も言われぬウグウグ感に襲われ、映画の中でも、とてもセンチメンタルな意味を持つDelfonicsの「Didn't I (Blow Your Mind This Time)」でハンカチを取り出し、エンディングに再びBobby Womackが流れて「ハイ、1丁上がりっ!」ってな感じ。あれ? これって映画のレヴューになってる? なってないね(笑)

 前回のレヴューで紹介した「Brazil」にも出てたロバート・デ・ニーロがこの作品にも出てて、完全に脇役なんだけど、ちょっと抜けててチャーミングなオッサンぶりがこれまたいい味出てるんだなぁ…。あと「えーっと、これ誰だっけ?」と思ってたらバットマンでおなじみのマイケル・キートンだったり、とにかく脇を固める俳優陣が素晴らしいのさ。もちろん主演のパム・グリアーの魅力あってこその脇の魅力である事は言うまでもないんだけどね。

 人がバンバン殺されていく中、主人公たち中年男女の微妙な距離感のプラトニックなラヴが静かに育まれて行き、最後にキスを2度して男は女を見送るのです。いいですなぁ、この何とも後を引く感じ♪

↓このサントラはマジで好き↓






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