ニヤニヤとシロシロ

 シロシロが居着いて数日。ニヤニヤは居心地悪そうにしている。シロシロは基本的に外猫。ニヤニヤはほとんど家猫。今までシロシロはご飯を食べにフラリとやって来て、ちょっと昼寝をする程度で、気付くといなくなってる。というパターンだった。昼間、玄関は開けっぱなしなので出入りは自由。けど最近の僕の生活サイクルは数時間後ろにズレ込んでいて、朝日を拝んでから寝る毎日が続いているおかげで、昼も夜も玄関は開けっぱなしにしている。

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 そのシロシロがほぼ一日中わが家にいる。それにはワケがある。数日前、右足の甲の辺りの毛が抜けてピンク色の皮膚がむき出しになっているシロシロに気付いた「あれ? これどうしたの?」という感じだったのだが、元気がなく、常に体の左側を下にして横になっている。僕が患部を覗き込もうとすると、警戒して少し足を引っ込める。ずぅずぅしぃシロシロにしては珍しい行動だ。相当痛いのだろう。しばらく様子を見て悪化するようなら獣医さんに連れて行く事にし、家にいたいだけいさせて養生させる事にした。

 今日、患部を見てみると膿が出ている。自然治癒能力が正常に機能しているようだ。最初は足をかばうように歩いていたシロシロだが、今は普通に歩いている。この分なら大丈夫だろう。ニヤニヤも過去に何度かケガをしたが、痛い時にはひたすらジーッとうずくまり、嵐が去るのを待ち、時に傷口を舐め、ほとんどの場合自力で治してきた。さすがに交通事故と思われる酷いケガをした時には獣医さんのお世話になった。僕がいなかったらニヤニヤは既にこの世にいなかっただろう。少なくとも2回ぐらい死んでたはずだ。手を貸す必要があるのか、自力で何とかできそうなのかを判断するのは簡単ではないが、できうる限り自然な対応をしてやりたいと思う。

 決して弱音を吐かず、ただひたすら目を閉じて時が来るのを待ち、いつも自力で何とかする彼らを見ていると、自分の弱さと子供っぽさを実感する。あきらかに奴らの方が大人だ。

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