アンさんからの手紙

「unicef」から封書が届いた。あまりに唐突だったので「ん? うにせふ‥‥?」理解するまでに時間がかかった。ユニセフって、あのユニセフ? 黒柳徹子があの化粧とあの衣装で貧しい国に行ってるあれ? え? なんで僕のところにこんな物が届くの? Fredioで「徹子の部室」を配信してるから? そんなわけないよね(笑)いったいどこで僕の住所を手に入れたんだろう‥‥。

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 中を見ると、寄付を促す文の書かれた紙3枚と、募金申込書を入れるための封筒が1つ、パーソナルラベルというシールが1枚、そして振り込み用紙1枚が入っていた。ふむふむ‥‥読んでみると「電話帳やダイレクトメール業者の名簿を基にユニセフ最高責任者アン・M・ベネマンが送っている」とある。しかし、いくら天下のユニセフからと言えども、あまりに突然の事にユニセフの名をかたる詐欺ではないかと、ついつい猜疑心いっぱいの目で見てしまう。きっと中も見ないで捨てちゃう人も多いだろうな。

 おそらくユニセフはこういうダイレクトメールを先進国に住む何万人か何億人かに送っているんだろうが、その費用はいったいいくらぐらいになるんだろう。ちょっと専門的な話になるけど、封筒の中に入っている書面だってシアン+マゼンタ+スミの3色刷りが2枚と、振り込み用紙と封筒は特色1色+スミの2色刷り、シールはシアン+特色1色+スミの3色刷りで特色は金色。セコい事を言うようだけど金色はちょっとお値段が張る。贅沢にすべてをフルカラー(シアン+マゼンタ+イエロー+スミ)で印刷すればお金がかかるし、かと言ってケチってスミ1色にしたんではあまりに貧乏臭いし訴求力に欠ける。う~ん。これは難しいですなぁ‥‥。だけどここまでしても読まずにポイしちゃう人が結構たくさんいるだろうから、僕などはどうしても「集まる募金の額」と「集めるためにかかった経費」のバランスが気になってしまう。

unicef = United Nations Children's Fund

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