オンチはイヤよ

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 ネットでこんな物を見つけた。モーターでペグを回して、ギターを自動的にチューニングしてくれる機械らしい。僕が初めてフォークギターを手にした中学の頃は、音叉やチューニング用のホイッスルを使って5弦の音程を決め、残りの弦は5弦に合わせてハーモニクス鳴らしながらチューニングして行ったものだった。しばらくするとチューニング・メーターという便利な物を使うようになったのだけど、チューニングってホントはとっても重要で、かつ奥が深いのです。

 特にベースの場合ギターより弦が太く、ネックも長いため、チューニングは難しい。4弦から1弦に向かってチューニングして行き、再び4弦を弾くとさっきより音程が下がっている。他の弦をピーンと張ったせいでネックとボディーにかかる張力が増し、全体的に弦が緩みがちになるのだ。ここから先は経験と勘が物を言う微調整。

 この機械を使えばそんな苦労からも解放される。というわけか‥‥?「うわ~ぁ便利じゃ~ん」とこんな物に飛びつく人に楽器の楽しさがわかるのかな?「チューニングの段階ですでに演奏は始まっている」と僕は思うんだけどなぁ‥‥。

 よく考えたらこの機械を使う時って、機械を持つ手はフリーなんだよねぇ。そんな状態ではちゃんとしたチューニングは無理じゃん。バシッと音程を合わせるためには機械をヘッドに固定して6本の弦を同時にチューニングすべきではないかと僕は思う。

 って言うか、そんなマドロッコしい事するんじゃなく、ギターにこの機能を埋め込むべきだ。そうすれば演奏中にピッチがずれて来た時に自動的に補正できるじゃん。あっ!‥‥もしかしてコレって物凄いアイディアじゃない? しまった! blogなんかに書かないで特許とか実用新案とかの申請をすべきだったかも‥‥。

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