惑星

 今日ネットを徘徊していて知った。平原綾香だけかと思ってたけど、先日、若くして亡くなった本田美奈子も歌ってたんだぁ‥‥そしてちょっと調べてみたら押尾コータローも遊佐未森もカバーしてるんだな。その曲とは‥‥20世紀初頭に活躍したイギリスの作曲家ホルスト (1874~1934)の組曲「惑星」の4曲目「ジュピター(木星)」だ。

 僕はクラシックには疎いんだけど「惑星」は超お気に入りで、今は手元にないがフランスの何とかいうオーケストラのCDを買ってよく聴いていた。おっ~と、なんか急に聴きたくなって来たぞ~♪

 というわけでウォーキングがてらレンタル屋に向かう。まずは先日のblogに書いた「パリ、テキサス」のサントラを探すも見つけられず「まっいいか、今は“惑星”の気分だし」とクラシックのコーナーに‥‥おおおっ、あるある。お目当てのカラヤンの「惑星」を発見。あ、でもベルリン・フィルじゃない。これウィーン・フィルだ。まっいっか。おやおや? 他にも小沢征爾のボストン・シンフォとバーンスタインのニューヨーク・フィルのCDもあるじゃないか‥‥えーい、全部借りちゃえ! レンタルと言う事もあって太っ腹になるフレディー。

 その3枚を持ってレジに向かおうとした時、クラシック・コーナーの隣りがR&Bコーナーになっている事に気付いてしまった。あぁ‥‥ツタヤ。何と言う商売上手‥‥予想だにしなかったこの展開。「ダニー・ハサウェイ」のCDが僕にウインクした。わかったよ。借りりゃーいいんでしょ?(誰も「借りろ」とは言っていない)と、いうわけでダニーのデビュー・アルバムを含む3枚をピックアップ。ホルストとダニーという誰も予想できない組み合わせのCDを持ちレジへ‥‥

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 とりあえずダニーは置いといて、3枚の「惑星」を片っ端に聴く。「惑星」は地球を除く太陽系の7つの惑星ひとつひとつを曲にした組曲だ。「え? 7つ? 水・金・地・火・木・土・天・海・冥‥‥地球を除くと8個じゃん」偉いねぇ。クレバーだねぇ。そう。確かに太陽系の惑星は現在9個あって、地球を除くと8個なんだねぇ。でもこの曲が作曲された1916年にはまだ冥王星は発見されてなかった。だから地球を除くと7つなの。実は太陽系の惑星は近い将来もっと多くなる可能性があるので、全部で9個というのも実は暫定的な数字なんですぞ。豆知識はこのくらいにして。各曲を解説させてちょーだい。

●火星(戦争の神)
めっちゃカッコイイ! 5拍子のリズミックな旋律にゾクゾクしますなぁ。僕はかつてこの曲聴きたさにCDを取り出す事も多かった。なおこの曲はプログレ系のロック・ミュージシャンにも大きな影響を与えている。

●金星(平和の神)
まさに平和な星。

●水星(翼を持った使いの神)
妖精が跳ね回っている星。

●木星(快楽の神)
これは「火星」とともに「惑星」の顔ともなっているおなじみの曲。大ヒットした平原綾香のヴォーカル・ヴァージョンはあくまでも「木星」のキャッチーな1部分だけを歌っているに過ぎないので、ぜひとも全編通して聴いていただきたい。この「木星」のある部分に西部劇テイストを混ぜると、僕も大好き「大江戸捜査網」のオープニング曲になるし、冨田勲がシンセサイザーに手を出す前の作品にもホルストの影響を多く見て取る事ができる。後に冨田氏はシンセサイザーの多重録音によって「惑星」のカバー・アルバムを作り、僕はそのアルバムによってホルストという作曲家を知り「惑星」が大好きになった。

●土星(老年の神)
サブタイトル通り、重々しく渋い星。

●天王星(魔法の神)
僕は昔、寝る時に「惑星」のCDをかけっぱなしにする事が多かったけど、たいてい「金星」あたりでウトウトしはじめ(早っ!)この「天王星」で「ドキッ!」として飛び起きる事が何度かあった。

●海王星(神秘の神)
きっとジョン・ウィリアムスはスターウォーズの音楽を作る時に参考にしたんだろうなぁ‥‥と想像してしまう。と言ってもあの有名なテーマ曲じゃなく、劇中に使われている静かめの曲だけどね。この曲には合唱が入ってるんだけど「コンサートの時にはオーケストラの後ろに幕がかかってて、コーラス隊はその幕の後ろに並んで歌うんだ」という話をどこかで聞いた事がある。つまり客席からは見えない場所にいるわけだね。これってなんだかミステリアスだよね。1度ナマで聴いてみたいなぁ‥‥。

 え~、では続きましてダニー・ハサウェイのCDをレビューしてみよう。っておいおい。まだ書く気? おっといけない既に書き過ぎだーっ! ダニーはまたいつか書く事にします。ではまたっ!

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