あまり勢いがありません

 忘れた頃にやって来る「国勢調査」いざ書いてみると大した事ないのに、やたら面倒な気がする。「部屋の面積を書け」って言われても、いったい何割の人が正確に書き込むのか。あれ? でも前回書いた時にはもっといっぱい質問があったような気がするけど、これっぱかしだっけ? ま、いいや。少ない事は良い事だ。ところで「国勢」ってどういう意味?「国の勢い」? とりあえずこの調査票を配布・回収に来てくれたオバちゃん(というよりオバアちゃん)は極めて勢いのない人でした。言うのが少しはばかられるが正直「ヨボヨボ」っぽかった。大丈夫か‥‥ニッポン。

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ただいま回転中の音声ファイル
Illumination / Earth Wind & Fire

 mixiのアース・コミュニティーで知ったんだけど、出てたんだなぁ新作が。で、買う前にネットで音声ファイルを聴いてみたんだけど‥‥う~ん。極めて上質なブラック・コンテンポラリー・ミュージックではある。けど、これはアースがやらなくても良いんじゃない? 思えば僕はここ20年ほどアースの新作を聴くたびにこの感想を持つ。ちょっと長文になると思うけど書くよ。

 リーダーのモーリス・ホワイトが難病と戦い、奇跡の復活を遂げ、以前ほどの勢いはないものの痛々しさを感じるほどのか弱さからは完全に脱出した。それは認める。問題はモーリスではなくアースなんだ。アースは今どんなポジションにいるんだ? かつてアースはバンドだった。今だって人数は減ったもののバンドである事には変わりはないのかも知れないが、4人中2人はヴォーカル。楽器担当は事実上パーカッションのラルフ・ジョンソンとベースのヴァーディン・ホワイトだけ。しかもパーカッションなんか全盛期のアースと比べると刺身のツマほどの存在であるばかりかその音は打ち込みなのだ。僕の大好きなヴァーディンのベースも曲によっては打ち込み。仮にこれがソロのミュージシャンだったら、サウンドがどんな変化を遂げようが納得せざるを得ない。が、バンドである以上メンバーは自分のパートに命をかけ、自分の美学を具現化する努力をするべきだと思う。アースは名前を捨てるべき時が来ているのかもしれない。そして「バンド」という縛りを解き、もっと自由に創作活動をしてほしいと思う。

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 今回のアルバムはプロデューサーにテリー・ルイス&ジミー・ジャムを迎えている。ゲスト陣も旬な人選だったりして、クオリティーは決して低くない。いや、むしろいい曲がタップリ入っているし、とても良いアルバムだ‥‥けど‥‥アースである意味がないんだ。

 それとも僕は、変化を受け入れられず、ノスタルジーに溺れながらブツクサ言ってるだけのオッサンなのか‥‥。

 実はこの新しいアルバムには2種類あって、ジャケットも値段も曲数も違うんだけど、これってどーゆーこと? こっちはブートレグなの?


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