とーさん 待ちましたよ!

 アメリカに遅れる事2年以上‥‥世界中で5億曲以上を売ってきた「iTunes Music Store」が遂にやっと遂にやっと日本でサービスを開始した。どうやら8月あたりに始まるらしいというウワサは聞いていたけど、思ったより早かった。いつもながらAppleは「サプラ~イズ」が好きでたまらないらしい。いきなりスティーヴ・ジョブズが日本で発表しやがった。遂に「目玉オヤジ」が「iTunes Music Store」の万国旗に仲間入りする日が来たのだ。

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 ってわけで早速「iTunes 音楽店」を彷徨(さまよ)ってみた。まだまだ買える音楽は限られている(とは言え現時点で100万曲)が、今後いろんなレーベルを巻き込んで行く事は目に見えているので心配ないだろう。日本の閉鎖的な音楽出版系団体との水面下での折衝はきっとかなり大変だったんだろうな。2年以上かかったけどホントよくやったよAppleさん! ほとんどの曲は1曲150円でダウンロードできる。アメリカの1曲99セントに比べるといささか割高な気もするけど、僕は嬉しいよ。

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 志ん生の落語も買えれば、小説を朗読している音声ファイルを買う事もできる。過去のアーカイブを発掘して商品化するビジネス・モデルとして興味深いし「小説を聞く」という新しい読書(?)スタイルが定着する可能性にも期待できそうだ。
 さて肝心の音楽についてだが、例えば昨日紹介したクレイジーケンバンドのニューアルバムは21曲入りだから、1曲ずつバラで買うと合計3150円になる。これは通常のCDと同額だ。「じゃあCDを買った方が得じゃないか」となりそうだが、1曲ずつだと3000円を超えるが、アルバム全体を一括でダウンロードすれば1800円で手に入ってしまう。この差額の1350円がダウンロードの強みだね。中にはB'zのように過去にリリースしたすべての曲を「iTunes Music Store」だけのBOXセットにしてしまうミュージシャンもいる。今後僕が強く望むのは、廃盤で手に入らなくなってしまった過去の曲をダウンロード可能にしていただく事と、アマチュア・ミュージシャンに販路を提供していただく事だな。

 あ、最後に「iTunes Music Store」が日本で正式にサービスを始めたのと同時に、Podcastの方も日本人に門戸が開かれた。早速「Fredio」も「iTunes Music Store」内のPodcastリストに加えてもらえるように申請してみた。さすがに開店初日という事もありサーバーが混雑してて、ちゃんと申請できたのか心配なのだが、見事Appleの審査をパスすれば「Fredio」が「iTunes Music Store」のPodcastリストに加わる事になる。ほかにも書きたい事はいっぱいあるけど今日はこのくらいにしておこうかな。今日は突然のニュースにちょっと興奮しちゃった。あ、そうそう。今回の発表を待っていたかのように今日、タワーレコードとNapstarが共同で新しい会社を設立し、来年4月から日本で音楽配信を始めると言う発表をしたらしい。さてさて日本の音楽産業はこの先どうなりますことやら‥‥。

P.S.
僕、クレイジーケンバンドのニューアルバムはダウンロードではなくCDで買います。アルバム・ジャケットやライナーのアート・ディレクションを楽しみたいから。それに特典としてDVDもセットになってるらしいしね。きっとこれからは音楽以外の価値を付加して行かないとCDは売れなくなるだろうね。

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