おだてられたわけじゃありません

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 枯れ葉の季節には落ち葉をかき集めてトラックに乗せる男たちの姿をたまに見かけるけど、今の季節はスルスルと木に登って枝を剪定(※)する猿顔負けの男たちを見かける事が多くなる。

剪定(せんてい)
(1)果樹の生育や結実を調節するため、枝の一部を切り取ること。
(2)庭木などの形を整えること。

 しかし「剪定」って、やらないとどうなっちゃうんだろう‥‥? 辞書には「育成や結実を調整する」とあるけど、その「調整」の意味がイマイチわからない。いったい何をどうしたいんだろう? 枝が伸びすぎて電線に引っ掛かったり、交通標識が隠れてしまうから切ります。というのなら話はわかるが、彼らの作業をしばらく見ていると、どうやらそういった狙いではなく「樹木のお手入れ」をしているように見える。
 だとすると彼らはやたらめったら切りまくっているのではなく、植物の気持ちに思いを馳せながら木に登っているという事だな。

ただいま回転中のCD
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BROWN METALLIC / クレイジー・ケン・バンド

昨日に続いてCKBでござる。今日のは2004年に出た「ブラウン・メタリック」。遊び心を犠牲にする事なくさらに洗練度を増してるよ。「オトナの遊びっちゅうもんを教えてさしあげましょう」って感じだな。人はよく横山 剣の事を「矢沢永吉」や「和田アキ子」を引き合いに出して語るが、僕には「トニー谷」にしか見えない。見た目だけじゃなく、芸風というか佇まいというか、作品の質もテイストも、そしてその背後に見え隠れするある種の悲しみというか、影というか、親の愛に恵まれなかった人特有の危うさというか、だからこそファミリーを大切にする気質というか‥‥ま、僕が勝手に想像してるだけですけど(笑)そんな想像をしながら聴くもんだから、やたら心を掴まれちまうのよ。


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