アホか‥‥と

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 新しいディスプレイとキーボードが届き、さっそくセッティング。すこぶる快適♪ 快適なだけじゃなく、いかに今までのディスプレイがボケボケだったかを思い知った。ブラウン管と液晶という違いはあるにせよ、この違いは「もう元には戻れませ~ん」ってくらいの変化だった。

 さて、今日Webで気になる記事(http://anonym.jp/appleshop/log/eid297.html)を見つけた。携帯電話のボタンに印字されている数字について騒動が起きていると言う。そうそう僕も実はauの携帯電話「PENCK」が発表された時に「あれ? この数字って‥‥“博士の異常な愛情”の書体じゃない?」って、気になってたんだよ。この携帯をデザインしたのはサイトウマコトというデザイナー。そしてこの数字をデザインしたのは足立裕司というデザイナー。この数字は「Major Kong」という書体で、足立さんが「博士の異常な愛情」という映画のタイトル・ロールに使われている手書きの文字に触発されて数年前にデザインしたものだ。僕もこの映画は好きで、特にオープニングはとてもカッコイイのでビデオでオープニング部分だけをたまに観たりしている。だから僕にとってこの「Major Kong」はとても愛着を感じる書体だ。「Major Kong」はネットで配布されているし、雑誌の付録CDなどにも入っていたりするフリー・フォント(誰がどんな目的で使ってもいい書体)である。僕も数年前にダウンロードして一度だけ「Groovus!」のサイトの中で使った事がある。

 今回なにが問題になったかと言うと、この書体が携帯のボタンに使われた事ではなく、この書体があたかも携帯電話をデザインしたサイトウマコト氏の作品であるかのような紹介がなされた事なのだ。誰かが悪意を持って騙そうとしたのではないかもしれない。だが自分の作品が他人名義で発表されてしまったら誰でも黙ってはいられないだろう。「誰がどんな使い方をしてもかまわない」と「あなたの作品として発表してもかまわない」は全然違う。あくまでも著作者は足立さんなのだ。今回の騒動は携帯電話のデザインを担当した人と発注主であるau双方に認識の甘さがあったとしか言いようがない。

 でも‥‥日本では書体のデザインに著作権が発生しない。アホか‥‥ニッポン。

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