ハードの話

 IBMのパソコン部門が中国のパソコン・メーカーに売却。という噂は前々から聞いていたが、遂に正式に決まったようだ。パソコンはソフトとハードがそろって初めて機能する製品だ。中枢のソフトである「Windows OS」はMicrosoftが実権を握っている。Macintoshのようにソフトとハードを同じメーカー(Apple Computer)が作っているような場合は、思い切ったアイディアを製品に活かす事も可能だが、Windowsの場合はハードのメーカーが独自性で勝負する事が難しい。だから結局サポート体勢の充実や、筐体のデザインで消費者にアピールするしかない。だが、消費者が最も気にするのはサポートよりもデザインよりも「価格」なのだ。価格競争の渦に巻き込まれたメーカーは次第に淘汰され、そして疲弊(ひへい)していく。これはメーカーにとっても有り難くない流れだろう。今回のIBMの決定にどんな狙いや思惑があったのかは知らないが、老舗中の老舗である「IBM」が単なる思いつきやその場しのぎで決めたとは考えにくい。IBMの今後の動きに注目したい。

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 さて、人気爆発中の「iPod」だが、来年の頭あたりに「フラッシュ・メモリー」を搭載した機種が発表になるのでは‥‥という噂が流れている。現段階でもコンパクト・ミュージック・プレイヤーのシェアの90%以上を占めるという異常な人気の「iPod」だが、ここにフラッシュ・メモリーの機種が加わったら大変な事になりそうだ。現行の「iPod」には1万曲も入っちゃうのだから今さら小さな容量のフラッシュ・メモリー・タイプなど必要ないではないか? と考える人もいるかも知れないが、僕ならフラッシュの方を選ぶかも知れない。フラッシュは現行のハード・ディスク・タイプに比べて格段にコンパクトにできるし衝撃にも強いだろう。容量が小さいとはいえ僕には1GBあれば充分だ。アルバムが何十枚も入っちゃうんだからね。

ただいま回転中のCD
HE IS CHRISTMAS / Take 6
究極のコーラス・グループ。そして究極のクリスマス・アルバムがこれ。1991年発表のテイク6の作品だ。人間業(わざ)とは思えない。しかし人間でなければ成しえない「ア・カペラ」のグループ。ヴォーカル・テクニックにおいても音の重ね方にしても彼らのハーモニーはパーフェクトだ。彼らの出現以前にもコーラスで人気を博したヴォーカル・グループはたくさんいた。しかしテイク6は別格だ。他のコーラス・グループは即座に荷物をまとめて郷(くに)に帰っていただいてもいいほどだ。言い過ぎ?(笑)

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