圏外の拡大に拍手

 来月から名古屋の地下鉄のホームでは携帯電話が使えなくなるようだ。前々から問題になっていた「ペースメーカー問題」に応えての措置らしい。僕は満員電車であろうと空き空きの電車であろうと、電車に乗るときには携帯の電源を切っている。だから来月からは地下鉄に乗る際にいちいち電源を切ったり入れたりといった手間が省けるので、この措置には大賛成だ。どうやらこれを実施するのは国内では名古屋の地下鉄が初めてらしいが、おそらくこの先日本各地で同じような動きが出てくるのではないかと思う。

middle_1094739328.jpg

 ご承知かも知れないが「ペースメーカー問題」というのは、心臓に付けているペースメーカーの22cm以内で携帯電話が送受信を行なうとペースメーカーが正常に作動しなくなってしまうというものだ。正確に言えば送受信をしなくても携帯電話は常に中継局とのアクセスを確保するため、たとえ「圏外」の場所であっても(いや、圏外だからこそ)電波を出しまくっている。待てよ‥‥となると、電波が届こうが届くまいが、やっぱり電源は切ったほうがいいんじゃないのか? その辺のことは誰か詳しい人に一度レクチャーしていただきたいのだが、とりあえず今回の措置は一歩前進に違いはないだろう。

 もしも自分がペースメーカーを付けている人間だったら、恐ろしくて電車に乗ることなどできないだろう。それ以前に、そういう危機感を抱くだけで心臓がどうかなってしまいそうだ。今までも「ホームや電車内では携帯の電源をお切りください」とアナウンスがあったり、駅構内にポスターが貼られたりしていたにもかかわらず、ホームや車内でメールをする人をよく見かけた。これはおそらく「電源を切らなくてはならない理由」についての説明が不足していたり間違っていたりしていたためだと僕は思っている。アナウンスやポスターなどで使われる文句は決まって「他のお客様のご迷惑になりますので」と、あたかもそれが『マナーの問題』であるかのごとく語られてきた。だから乗客は通話をしたり着信音を出したりしなければ問題ないのではないかと思い込んでしまったのだ。

しかし問題は音が誰かを不快にさせる事ではなく、
携帯が作動している事が誰かの命を危うくさせる事だったのだ。

コメント