野生の味覚

 シシトウを焼いて生姜醤油で食べた。子供の頃はシシトウなんてまったく好きではなかったが、最近になってようやく美味さがわかるようになってきた。シシトウはたまにピリッと辛い物があって、そんな時はクジで「アタリ」を引いたような気分になる。ピーマンにしてもシシトウにしても、苦味と辛みがあってとてもワイルドな食べ物だと思うのだが、動物にとって苦味や辛みは「毒」を意味する味なはずで、だから子供はこういった味の食べ物を口にしたがらないのだ。という話を聞いたことがある。大人は毒ではないという事を経験として知っているから「美味しい」と感じながら食べることができるのだろう。

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 僕のやっている「問答」というサイトの質問に『あなたの大好物に毒性がある事がわかっても、あなたはそれを食べますか?』という質問があって、現在のところ四割ほどの人が「食べる」と答えている。大人は好きならたとえそれが毒でも口にするが、子供は誰に教えられなくとも毒を敏感に察知して「NO」と言う。人間という生き物は大人になるにしたがい「動物」であることから離れていってしまうものなのかもしれない。野性味あふれる夏の味覚を楽しみながら、ふとそんな事を考えた。
��現在のところピーマンやシシトウに毒性があるとの報告が出ているかいないかは未確認)

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