「iPod」と「ラジオ」と「著作権」の話

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 遂にApple Japanが「iPod mini」の販売を始めた。先にヒット商品となった「iPod」の弟分のような存在のこの商品は、小さいのが最大のウリで名刺とほぼ同じ大きさだ。「iPod」は「iTunes」というソフトがあって初めて音楽を楽しむことができる。「iTunes」は最初Mac用のみだったが、昨年Windows 版が発表されてからというもの「iPod」は世界中で爆発的に売れ始めた。「iTunes」は無料で配布されているうえに、このソフトを使って「iTunes Music Store」にアクセスすれば音楽を購入することもできる。つまり「iPod/iTunes/iTunes Music Store」の連携プレーによって、わずか数分の間にCD屋さんに行く事なくお気に入りの音楽をダウンロードし、その曲を聴きながらお出かけできてしまうのだ。

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 ただしこれはアメリカとヨーロッパでの話。日本では「iPod」と「iTunes」を手に入れる事はできても「iTunes Music Store」のサービスを利用する事ができない。なぜか…?『JASRAC(日本著作権協会)が○×☆÷△だからである』(一部下品な言葉を使ってしまったので「ピー」を入れさせていただきました)このアホンダラのおかげで(あっ!しまった「ピー」入れるの忘れた)「ラジオ・グルーヴァス」も著作権がらみの曲を配信できないし、日本のミュージシャン達も真にクリエイティブな活動ができないでいる。この分野において日本はまさに『鎖国状態』なのだ。 JASRACのお偉いさん達はきっと“ちょんまげにかみしも”でお仕事をなさっているに違いない。正確に言うとJASRACだけの責任ではないので今のはちょっと辛口過ぎる発言かもしれないが、とにかく日本には著作物をちゃんと保護して管理してくれる強力なシステムが存在していないのだ。おまけにウワサによると「輸入盤CD」が日本に入ってくるのを防ぐための準備をしているらしい。ここまでくると苦笑もできない。音楽を「ご禁制の火縄銃」のごとく扱うとは…。たしかに海外で違法に作られた海賊版の流入を防ぐという目的は理解できるが、ではなぜ「iTunes Music Store」のような合法的な販路の開拓に積極的に取り組もうとしないのか? 「か〜いこ〜くしてくださ〜いよ〜ぉ」とペリー提督の登場を待つしかないのか…。僕らは「いい音楽を手軽に楽しみたい」だけなのだよ。

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 ついでに言うと「iPod」には各メーカーから様々な周辺機器が続々登場している。左の写真は「iPod mini」に「iTrip mini」という機器を取り付けたところだ。「iTrip」は音楽を電波で飛ばすための機械で、これを付ければ「iPod」に入っている音楽をカーラジオを使って楽しむことができる。もちろんカーラジオ以外にご家庭のステレオを使って聴く事もできるし「iPod」に「ラジオ・グルーヴァス」の番組を入れて電波を飛ばせば瞬時にして「iPod」が「ラジオ局」に早変わりするというわけだ。ただしリスナーは半径数十メートルにいる人に限られるが…。

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