403 Access Denied

 この数日間、僕の日記はひと足早い「夏休み」をいただいていた。とは言っても休み中の日記はちゃんと書いてたんだけどね。僕がこの日記を公開するために利用している「JUGEM」というレンタルblogサービスが日記データを別のサーバーに移し替える作業をするため、サービスを一時停止することになったのだ。事前のアナウンスでは14日(水)午前2時から8時にかけて作業し、完了すればビュンビュン読み書きできる……はずだった。しかし作業の途中でトラブル発生! そのため作業は予定より大幅にずれ込み「午前8時」だったはずの作業終了時間が「14日中」にかわり、それでも事態の収拾はできず。15日(木)の20時に作業完了のメールが届いたものの、またまた問題発生。「あみん」のヒット曲を口ずさみながら待つこと20時間…。16日(金)の午後3時に一旦再開したもののアクセスが集中してハング・アップ。ふたたびサーバーを落として再度調整に入ってしまった。その間、何度もアクセスを試みたが表示されるのは「403 Access Denied」という意味不明のメッセージのみ。

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 当然サポート・デスクには一連のお粗末な作業に対する非難のメッセージがなだれ込んだ。最初に起きたトラブルというのが「一部のユーザーのデータ消失」という最悪の内容だったこともあり、ユーザーの刺々(とげとげ)しい声が吹き出した。「データの消失」というのはコンピュータを扱う人間なら何度か経験するものである。仕事上の大切なデータを誤って消してしまったり、エラーが起きて開かなくなってしまったファイルに遭遇することも珍しくはない。しかし日記というのは極めてパーソナルな性格を持っている。自分の過去を一瞬にして失ってしまったのだからユーザーが感情的になるのも無理はない。
 僕も今回のトラブルで、日記データの消失は免れたが「Recommend」(お薦めのCDや本を紹介するコーナー)のデータを失った。本丸は無傷だったのだから僕自身はラッキーだったと思っているが、日記データを失った人はものすごい喪失感であるに違いない。

 17日(土)午前9時、アクセスしてみると「あ、再開してる」すかさずRADIO GROOVUSの掲示板に「見るなら今のうちだよ」と書き込んだ。案の定、次にアクセスしたときには「あらら、やっぱり…また眠っちゃったのね(苦笑)」サポートデスクへのメッセージに目を通してみると、書き込みの内容に変化が現れていた。事態がここまで長引くとヒステリックな叫びは影を潜め、作業に当たっているスタッフへの労い(ねぎらい)と健康を心配する声が半分。嫌みタラタラの容赦のない非難の声が半分。「穏健派」と「過激派」に意見が二分していた。えーっと、今(午後10時)アクセスしてみたら「Error 403 Forbidden」と表示さた。それにしても…いったいいつになったらス〜イ ス〜イ スーダラダッタ♪ ス〜ダラダッタ ス〜イ スイ♪ と快適な日記ライフをおくれるのやら……いささか疲れましたわい!
 
 サービスを提供する企業へは、徹底したデータ管理とリスク・マネージメントを強く望むが、それと同時にサービスを受ける側の我々も、かけがえのないデータを守るための知識を持ち、自衛する事の重要性を知るべき時が来たのかもしれない。

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